ずぶぬれ親子

 「午前中はお洗濯のチャンスです」という天気予報を信じて洗濯物を干したが、乾く前にまた雨。チャンスを言えるほどの時間じゃなかった…。
 降り出した雨の中、銀行やら郵便局やら行かねばならず、リュウは「あるいていく! かささす!」と強硬なので仕方なく二人で傘をさして外出。が、案の定途中で「かさ、おもい…」と弱音を吐く3歳児。なんとか頑張ってもらって買い物を済ませたが、店を出ると空には暗雲たちこめ稲光も光っていた。怯えるリュウをなだめつつ、なんとか書店まで辿り着きしばし雨宿り。が一向に回復しない天候に業を煮やし、激しい雨の中ヨロヨロと家を目指した。帰り着いた頃には二人ともビッショリ。「まいったねぇ、つかれたねぇ」とちょっと楽しそうなリュウとミルクティを飲んで温まった。
 どうやらリュウは雷を花火だと思っているようで、ゴロゴロと音がすると「どかーん? おばあちゃんち?」と訊ねてくる。さてさて、今年の長岡の大花火は怖がらずに観ることができるのか?